
本覚寺の天井に描かれた、うろこや髭にいたるまで力強く表現された龍。よく見ると天井板に接ぎがあるのがわかります。実はこの天井絵、幕末の大和絵師・宇喜多一蕙(うきたいっけい)の筆によるオリジナルが明治時代に地震に遭い破損したために、大正3年に名古屋生まれの日本画家・森村宜稲(よしね)が補修したもの。時代を超えた2人の画家の筆のコラボレーションともいえる作品なのです。鋭いまなざしで訪れた人ににらみをきかせます。
※こちらでご紹介している写真は、天候・時間帯などの様々な条件がそろった時にだけご覧いただける風景になります。
旅のワンポイント
竹鼻駅から近く、無料で拝観できるのがうれしい本覚寺。龍の絵天井を見るには、本堂の中へ。お堂の中央には人天蓋が吊るされているため、雲龍図の全体像を一望することはできませんが、ぜひいろんな位置や角度から眺めてみましょう。視点によって龍の表情や動きが変化するように見える「八方にらみ」が体感できます。
"本覚寺" 旅の楽しみ
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絶景ポイント一覧
2015年3月23日更新